長月・重陽 忘れかけていた懐かしい思い出がお茶と共によみがえる時間


日本茶のある暮らし

99日、「重陽」の節句を知っているでしょうか?旧暦ではちょうど菊が咲くこの季節、別名菊の節句ともいわれ、七夕やひな祭りとともに五節句のひとつとして祝われた季節の行事です。今となっては、あまり耳にすることがなくなったこの重陽の節句ですが、中国の陰陽思想の中で、「9」という陽数の極みの数が重なる「重陽」の日は、吉祥として、五節句の中でもとても重要な日だったようです。中国で菊が群生している谷を下ってきた水を飲んだ村人たちが長寿になったという「菊水伝説」とも結びついて日本に定着し、優れた薬効を持つ菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったり、また前夜には菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなど、菊づくしで祝いながら、長寿を願う日だったようです。

日本茶のある暮らし

9月といえば、十五夜、秋分の日と、何かとイベントが多い月ですが、その中でも重陽の日は、おじいちゃんやおばあちゃんといった大事な家族の長寿を願うとても大切な行事。そして同じく9月には21日に敬老の日もあります。その古くから伝わる風習にならって、少しだけ、おじいちゃん、おばあちゃんとの時間を想いだしてみてはいかがでしょうか?学校のこと、趣味のこと、友達のこと、いろいろなことに耳を傾け、優しく微笑みながらうなづくおじいちゃんやおばあちゃんの顔、忘れかけていたその微笑みのひとつひとつの大切な想いでとぬくもりが、心の中によみがえるかもしれません。

私にとって、その想いでは、お茶とともにありました。祖父母の家に行くと、ちょこんと置かれたお茶碗を挟んで、縁側でふたり。庭を眺めながら、あまりおしゃべりではないおじいちゃんがぽつりぽつりと、庭に咲く花や草木の名前やその由来を話し、それに私がうなづきながら聞いていたのを想いだします。そしてそばに置いてあるぬるめのお茶のお茶碗を手に、ごくりと飲みながらのひといき。心地よさを感じるかけがえのない時間の流れとともに、そこにはいつもお茶がそばにありました。

みなさんにとって、おじいちゃん、おばあちゃんとの想いではどのようなものでしょうか?

日本茶のある暮らし

9月に提供するNAGOMU TEA BOXでは、そういったおじいちゃん、おばあちゃんと過ごしてきた時間や忘れかけていた懐かしい想いでがお茶とともによみがえり、心の癒しになるような日本茶を紹介したいと思います。3つともに旨味や健康成分が多く、末永い長寿を祝うにはぴったりの日本茶たちです。

 

ひとつめは、鹿児島・南薩台地、その温暖な気候と広大な畑地で育まれたやまかい。つんと鼻を抜ける刺激臭に、ほのかに感じる酸味が特徴的で、人によって、干し草の様な青い香りに、ピクルスの様な酸味や、物によっては動物の皮脂の様な脂っぽさも感じられる不思議な茶葉です。飲むたびに発見されるまた違った味わいに魅了されることでしょう。個性的すぎるがために、今となっては、稀少になりつつあるやまかい、その独特な深い味の世界を感じてみてください。

そして、日本茶の茶葉を仕上げていく加工工程の中で選別される出物(でもの)と呼ばれる副産物のひとつである棒茶。旨味、甘味の成分は通常の葉っぱ以上、その特徴を最大限に活かすため、少し強めの火入れで仕上げています。まだまだ暑さが厳しいこの季節、ぜひ冷茶でその旨味、甘味を感じてもらえたらと思います。3つめは、季節を感じられる自然なかほりをお茶と共に愉しめる季節のかほり茶シリーズから、その棒茶と韃靼そばをミックスしたフレーバーティーをお届けします。韃靼そばと棒茶という今までにない組み合わせで、身体に疲れを感じた時、ゆっくりしたい時にホッとする1杯をお愉しみください。

3つの日本茶とともに、この菊の季節、おじいちゃんやおばあちゃんとの時間を想いだして、ひといきついていただけることを願っています。

それでは、お茶とともに感じる色に満ちた生活を。Life is colourful.

現在ショップでは、9月からの定期購読やお試しBOXの予約を受け付けています。興味のある方はこちらから。


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