現在、STORIES 毎月届けるお茶の話では、特別編として「雲巌(うんがん)の静謐(せいひつ)」の物語をお届けしています。毎日のコラムでも少しだけこの室町時代から続く「くろばね茶」の復活へ取り組んだお話をご紹介していきます。
「くろばね茶」は栃木県大田原市須賀川地区、八溝山地のふところを流れる渓流の清らかな水で育てられてきました。この須賀川地区は室町時代から続く栃木県最古の茶産地。ただここ数十年は、高齢化や後継者不足などによって、茶畑の荒廃も目立つようになりました。そんな中、荒廃した耕作放棄地の有効利用と地域活性化を目的として、茶畑の誇りを取り戻すべく煎茶用の生茶葉を使い「紅茶」として復活させたのが「雲巌(うんがん)の静謐(せいひつ)」。須賀川地区の中心、臨済宗妙心寺派の名刹、雲巌寺の老大師より名づけられたこの名とともに、「くろばね茶」はその新たな歩みをはじめました。
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